アドラー心理学はフロイトの心理学と対をなすほどの心理学の巨人。
というか、アドラー心理学が「真理に最も近い」のではないではないか、とちきぬたは考える。
中でも、「目的論」のパラダイム転換がやばい。
人はついカッとなったりして、衝動的な行動をしてしまうことがある。
それは、感情によって、理性が支配されてしまう状態だ。 つまり、「感情のせい」と責任を転換することができる。
しかし、アドラー心理学はこれを真っ向から否定する。
怒りという感情が衝動的な行動を引き起こしたのではない。
衝動的な行動を行うために、怒りという感情を「作り上げた」のだと考える。
アドラー心理学の考え方は、「常識へのアンチテーゼ」なため、受け入れがたいことが多いだろう。
しかし、この考えを受け入れなければ、自分自身を完全にコントロールすることはできない。
感情も含めて、自分自身の全てを自分の責任として引き受けることができなければ、 外部環境の奴隷になるか、他者の奴隷になるか、欲望の奴隷になるかしかない。
目的論の考え方の強さは、全て自分の責任として、引き受けざるを得なくなることだ。
目的論からすると、怒りも、悲しみも、不安も、緊張も全て、自分の目的から引き起こされる感情といえる。
それを受け入れて、初めて前に進めるのだろう。
ほらあなより愛をこめて ちきぬた