人それぞれに適した記事を「最適に」キュレーションしてくれるニュースアプリ「Gunosy(グノシー)」。
現在、大躍進を続けているが、このGunosy(グノシー)には欠点がいくつかある。
それらの欠点から、ちきぬたは既にこのGunosyを使用していない。
それでは、グノシーの欠点として、 このアプリを使用することによるデメリットを以下にまとめたい。
1.最適化されたニュースにより、視野が狭くなる
自分の興味に最適化されたニュースということは、自分の視野の外にある情報が入ってこないということである。 それによって、一部の領域のニュースばかりを目にし、視野を拡げるような新しい情報に出会えにくくなる。
2.最適化されたニュースにより、頭が固くなる
心理学的に人間は、自分の興味関心に沿う情報を無意識的に取捨選択している。 それに加えて、インプットされる情報そのものが既に関心内のものばかりだとしたら、 同じような考えばかりに触れてしまい、自分の主張を強固にし、異なる考え方を受け入れ難くなる。 それによって、「頭の柔らかさ」が失われていく。
3.局所最適により、全体最適が行いにくくなる
システムにおいては、局所的に最適化されることによって全体最適が行いにくくなるものである。 情報の取得においても同じことがいえるのではないだろうか。 一部の考え方だけを得ることによって、全体最適的な考え方ができなくなると。 例えば、ある会社だけにとってメリットのあることが、日本にとってはデメリットになるなど。 人生の中のほんの一瞬において局所的に最適化されても、長期的な人生にとっては最適化されていないなど。
4.自分で「選ぶ力(キュレーション力)」が落ちる
キュレーションされた情報を受け取るだけで、受動的な情報の取得ばかりしていたら、 能動的に情報を得る力が退化していく。 キュレーション力は今後生きていく上で重要な力になることは明らかなので、 そのような力を失うことは、危険なリスクである。
上記は必ずしも断定できるものとはいえないが、
「最適化されたニュースを届ける」という目的において、そのメリットの裏に必ず生じるデメリットであろう。
ちきぬたは上記観点から、Gunosyよりは、SmartNewsなどのアプリを使用している。 もちろん併用という方法もあるだろうが、二つのアプリを都度チェックするのも面倒なので、SmartNews一本で今は十分となっている。
ほらあなより愛をこめて ちきぬた
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